今さら聞けない「Instagram」徹底解説+活用事例
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- カテゴリー : Instagram, SNSの基本
今回は、前々回のブログで解説した4つの主要SNSのうち、Instagramについて徹底解剖していきます!
Contents
月間アクティブユーザー・ユーザー層
- 世界:10億人
- 日本:3,300万人
- アクティブ率:84.7%
(2019年7月時点)
ユーザーのおよそ6割が女性。また、20代、30代のユーザーが50%弱を占めています。つまり、若い男女、女性を中心に盛り上がっているSNSといっていいでしょう。
この層は、消費意欲が旺盛でトレンドにも敏感です。そのため、多くの企業が自社のブランディングやマーケティングに、Instagramを活用している例があります(後述)。
基本機能
Instagramは、Facebookの傘下にあり、写真や動画が中心のSNSです。
ただし、Facebookの傘下といっても、仕組みは全く異なります。Instagram独特の特徴を抑え、有効活用していきましょう。
上のイメージからわかるように、Instagramは写真や動画中心…つまりビジュアル情報に特化したSNSです。写真と動画と一緒に文章を投稿することができますが、あくまで目立つのは画像や動画です。文章を読んでもらうFacebookとは、少し異なりますね。
ビジュアル面に特化している分、写真の加工機能が充実しており、豊富なフィルターでおしゃれに写真を加工することができます。
なので、投稿目的ではなく、写真の加工目的で利用する人も多いです。
また、Instagramでは、「#◯◯」で表現されるハッシュタグ機能の活用が鍵となります。Twitterのリツイートや、Facebookのシェアのような拡散機能がないので、投稿のリーチを増やす場合、ハッシュタグを投稿に付けることが必須です。
なので、フォロワーを増やしたい、投稿を多くの人に届けたいと思うなら、ハッシュタグを上限の30個までつけてください。
ここまででFacebookとはかなり違うことがお分かりいただけましたでしょうか?
それでは、主な機能を見ていきましょう!
ホーム(ニュースフィード)
Instagramでいうところのホームは、Facebookでいうところのニュースフィードにあたります。ただ、いくつか異なる点があります。
まず、Facebookでは、友達が「いいね!」や「コメント」をした場合、自分のニュースフィードにそのお知らせも流れてきますが、Instagramでは流れてきません。自分でアップした写真や友達の写真のみ流れてきます。その点、つながっている友達と楽しむ、比較的クローズドなSNSと言えます。
また、2016年5月以前は、単なる時系列で投稿が表示されていましたが、2016年6月にアルゴリズムが導入されたことで、各ユーザーの興味関心なども表示順位に影響するようになりました。この辺りは、Facebookニュースフィードの「エッジランク(親密度×重み×経過時間)」にも通ずる部分があります。
Instagram Stories
最近、この「Instagram Stories」で、DAU(Daily Active User)2億人を突破し、Snapchatを超えました。
Facebookでも実装されているストーリー機能は、24時間で自動的に消滅し、いいね!やコメントを付けるという概念がないので、反応数が気にならず、ストレスなく投稿できる点がユーザーにヒットしています。
また、たくさんの写真をまとめてアップできるので、友達のタイムラインを埋め尽くしてしまう心配がなく、スマートな投稿を可能にします。
Twitterで一昔前に流行した「なう」のようなリアルタイム記事は、フィード上でも目立つストーリーで投稿する時代になったと、個人的には考えています。
【New】フェイスフィルター(Instagram ストーリーズ)
2017年5月17日(米国時間)、新しい機能が追加されました。
自撮り写真や動画をより楽しく加工できる、遊び心のあるフィルターです。頭の周りをぐるぐる回る数字のイラストや、ピョコピョコ動くコアラの耳などを含む8種類のデザインが表示されます。
こうした、可愛らしい遊び心のある機能の追加が、若い女性の心を捉えるのでしょう。ますます、ユーザー数の増加が見込まれますね。
【New】巻き戻し動画(Instagram ストーリーズ)
同じく2017年5月17日(米国時間)、新しい機能が追加されました。
なんと、撮影した動画の逆再生が可能になったとのこと!これで、たくさん面白い動画が溢れるでしょう。
最近は、文章→画像→映像という世の中の流れがありますから、Instagramもどんどんと動画の機能を充実させていくことが予想されます。最新情報をいち早くキャッチし、面白い動画を投稿すれば、反応が得られること間違いなしです。
また、検索ページに位置情報やハッシュタグに関連したストーリーを表示する機能を実装するなど、このような新しい機能のリリースは頻繁に行われていますので、こまめにチェックしておきましょう!
企業の活用事例+活用ノウハウ
さて、このような機能をもったInstagramですが、企業が活用する場合は、どのように活用したらよいでしょうか?
いくつか事例を紹介します。
ユニクロ
https://www.instagram.com/uniqlo/
ユニクロは世界に展開する衣料メーカーなので、ハッシュタグにも英語が用いられています。
投稿は上のように、シンプルかつオシャレな雰囲気のもので統一され、うまく世界観を表現しています。
また、似た系列の写真を二つ以上並べることで、注意を引くように工夫されていますね。Instagramでは「世界観の統一」がとても重要で、もし統一されていない場合、フォロワー離れにつながってしまいます。
私の個人アカウントでも、同じ経営者のフォロワーが多いので、彼らを意識した投稿をするように心がけています。
ハーゲンダッツジャパン
https://www.instagram.com/haagendazs_jp/
こちらはハーゲンダッツジャパンのInstagramページ。計9枚の写真を使って、一枚絵に見せるという手法を使っています。
また、下の写真のように、フタを開けた時にどんな模様になるか、楽しみにさせるような投稿で、販売促進を狙っています。若い女性の心をうまく捉えていますね。ちょっとした好奇心をくすぐることができれば、自然と「買いたい」と思ってもらうことができそうです。
H.I.S.
https://www.instagram.com/his_japan/
大手旅行代理店のH.I.S.。まさに、ビジュアルに力を入れている典型例と言えます。
「こんな風景を見に行きたい!」「こんな素敵な場所で過ごしたい!」そんな気持ちを湧き上がらせるような写真が盛りだくさんです。
ちなみに、写真はすべて、実際に旅行に行った人の写真を使っているようです(このようにユーザーが生成したコンテンツを「UGC(User Generated Contents)」と呼び、近年UGCを活用した広告が増えています)。ユーザー巻き込み型の投稿なので、ファンがつきやすく、Instagramの特性をうまく活かしています。
スターバックスジャパン
https://www.instagram.com/starbucks_j/
みなさんお馴染み、スターバックスのInstagramです。新作フラペチーノの写真を載せ、News性を用いています。例で載せている写真も、しっかりイチゴ感が視覚的に伝わるような画像を使っています。
投稿に対し、いいね!が77,410件、コメントが238件つくなど、とても人気の様子です。このように、お店に行く前の「ワクワク感」を高められる投稿ができると、お客さんの頭に残りやすく効果的です。
ちなみに、右側の投稿にあるように、「5/17(水)から」といった、「予告型」の投稿は非常に有効な手法です。Instagramではありませんが、私個人のFacebookでも、この「予告型」の投稿をすることで、費用をかけずに集客につなげることができています(拙著では、「間接的な宣伝投稿」「直接的な宣伝投稿」と呼んでいます)。
株式会社ワークポート
https://www.instagram.com/workport_recruiting/
こちらは、株式会社ワークポートさんの新卒採用専用のInstagramです。このように、Instagramを採用活動に活用する企業が増えてきています。
リクナビなど、従来の新卒採用サイトでは、少し堅いイメージがありましたが、ビジュアル志向のInstagramでは、もっとフランクに、企業のイメージを「ありのまま」伝えることができるのが魅力です。ワークポートさんも、実際に働いている社員さんの写真を載せ、どんな人が働いているのか、雰囲気を掴めるようになっています。「自分を漢字一文字で表すなら?」という企画も、一枚の写真で表すInstagramにはぴったりですね。会社の魅力をそのまま伝えたい、と考えるのなら、Instagramは有効な媒体となります。
Microsoft
https://www.instagram.com/microsoft/
Instagramはビジュアル中心のSNSなので、イメージを伝えにくいサービスや商品を扱っている業種では活用しづらいのでは…と思うかもしれません。
しかし、その心配は無用です。例えばMicrosoft社は、「人物」に焦点を当てた写真を多く投稿しています。そして、キャプション(写真と一緒に投稿する文章)にストーリーを用い、ブランドのイメージ構築に役立てています。「イメージ中心」というInstagramのイメージを逆手に取り、あえて長いキャプションをつけることで「堅実」さをアピールしています。どんなブランドイメージを構築したいかによって、イメージとキャプションの使い方を工夫していきましょう。
Instagram使用上の注意点
宣伝だらけ投稿に要注意
Facebookが発表した調査によると、Instagramユーザーが企業のInstagramページを評価する基準として、「投稿内容が面白い」(46%)、「写真が高品質」(34%)が1,2位となっています(参照:Japanese on Instagram調査/ 15歳~39歳の男女合わせて1131人が回答)。
つまり、ユーザーの共感を呼び起こすような投稿が効果的ということです。逆に、宣伝色MAXの投稿は、敬遠されてしまうでしょう。
「写真が高品質」に関しては、ただ綺麗な写真というだけでなく、一度見たら忘れられない印象に残るような写真が有効です。Instagramユーザーの多くは、画面をスクロールしながら流し見するので、ファーストビューでしっかりと目をとめることができるようなものがいいでしょう。例えば、株式会社enjinさんの下のような投稿は、(少し時間は経っていますが)話題性に乗った印象深い投稿です。
https://www.instagram.com/enjin_pr/
コンセプトを統一せよ
企業としてInstagramを運用するならば、「コンセプト」を一貫することは大前提です。もし、まだコンセプトが決まっていない段階でInstagramの運用を始めようとしているなら、コンセプトを練るところから始めましょう。
コンセプトとは、つまり、読み手にどのような印象を持ってもらいたいのかということです。どんな商品・サービスを、どんなターゲットに対し、どんな表現で伝えるか土台を固めて運用に挑みましょう。
「高価格」「低価格」「ラグジュアリー」「大衆感」「デザイン」「実用」「日常」「非日常」「フォーマル」「カジュアル」…考える要素は多大にあります。どんどんファンを集めたい場合は、この辺りを戦略的に考える必要があります。
ハッシュタグを使いこなせ
Instagramは、リツイートやシェアのような拡散機能が標準装備されておらず、ハッシュタグを付けることで、フォロワー以外の人にも広がっていく仕組みです。そのハッシュタグは、上限の30個MAXで付けましょう。日本人でも英語でハッシュタグを付ける文化があるので、投稿内容に関連する日本語と英語を組み合わせることがエンゲージメントを伸ばすコツです。
最新動向
最後に、Instagramの最新動向についてお伝えします。
現在Instagramは、一部のブランドアカウントを巻き込んで、オーガニック投稿で商品を売買できる機能をテスト中です。近い将来、Instagram内でアプリから離れず、気軽に買い物ができる日が来るかもしれません。
また、Facebook社の公式発表によれば、Instagramの広告主が全世界で100万を突破しました(2017年3月22日)。2016年9月には、まだ広告主が50万でしたから、たったの半年で2倍以上に増えたということになります。つまり、これから企業がInstagramを活用していく事例がどんどん出てくることが予測できます。
実際に、Instagramではビジネスアカウントの巻き込みに熱心で、「利用者とより円滑にコミュニケーションを取りたい」というビジネスコミュニティからの要望に応える姿勢を見せています。それが、昨年8月15日に導入された「ビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」です。
他にも、Instagram Storiesの広告運用が開始されたりと、これからもよりビジネスツールとして充実していくでしょう。
そして、ここまでにお伝えした通り、国内の企業でも、Instagramを積極的に活用する例が出ています。
インターネットの普及でテレビの影響力が弱まった今、ブランド構築やイメージ戦略にInstagramを利用する会社が増えています。このような動きに合わせ、Facebook社はどんどんInstagramに力を入れていくことになるでしょう。なので、今からInstagramを研究し、時代の流れに乗り遅れないよう注意深く観察する必要があります。
当ブログでお伝えした事例やポイントを踏まえたうえで、楽しみながら上手にInstagramを運用していただければと思います。
株式会社ROC
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「Reposta」
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