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Facebook広告で絶対に取り入れるべき2つの配信方法

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  • カテゴリー : SNS広告

前々回の記事でFacebook広告のターゲティング精度の高さを解説いたしましたが、今回はFacebook広告を配信する上で是非取り入れて欲しい「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」について解説していきます。
  

Facebook広告のターゲティング

前回の投稿でも解説いたしましたが、とても大切な部分ですので、Facebook広告で設定できるターゲティングについて、改めて解説します。

Facebook広告には精度の高いターゲティング機能があり、「年齢」「性別」「地域」「趣味、関心」などジャンルごとに細かく設定ができます。

例えば、「都内に住む30代の男性経営者」をターゲットにした広告を出したい場合、「東京」「30歳〜39歳」「男性」「経営者」にターゲットを設定することで、狙った層にのみ広告を配信することができるのです。

よく比較されがちな、リスティング広告の場合でも、性別や年齢などを“予測”して広告を掲載することはできます。
ただし、あくまでもGoogleやYahoo!の“予測”ですから、正確にターゲットを絞り込むことはできません。

一方、Facebookでは、アカウント登録の際、「年齢」や「性別」の登録が必要です。
これらの情報を元に、あなたの商品・サービスに関心の高い見込み客を効果的に絞り込むことができます。
その精度は、主要なその他のオンラインメディアでは27%と言われていますが、それに対しFacebook広告の精度は91%と言われています。

カスタムオーディエンス

概要

カスタムオーディエンスとは、すでに自社と接点がある人をグループ化して、そのグループ(管理画面ではオーディエンスという表現が使われています)に広告を配信するための機能です。

大きく4つの指定方法がありますが、今回は幅広い業種で導入可能であり、広告配信の成果を高めるために重要な指定方法である、『カスタマーファイル』、『ウェブサイトトラフィック』、『Facebookでのエンゲージメント』の3つを解説いたします。

Facebook広告の管理画面で表示されるカスタムオーディエンスの設定画面

Facebookでのエンゲージメント以外は、GoogleやTwitterなどの媒体にも同等の機能がありますが、Facebook広告でもとても重要な機能になります。

顧客リストを指定する『カスタマーファイル』

カスタマーファイルとは、自社で保有する顧客リストを元にFacebookユーザーを指定する機能になります。
あなたのサービスの顧客や見込み客になっているユーザーに対して広告を配信することができる、とても強力な機能です。
アップセル(上位商品のセールス)やクロスセル(類似商品のセールス)を行いたい場合に有効な配信方法です。

顧客リストを持っているけど、データ化していないという場合は、この機会に必ずデータ化をしましょう。
また、顧客リストを持っていない場合は、メルマガや情報提供を特典とした“オプトイン”(ユーザーにアドレスを入力してもらうこと)を行うことでメールアドレスを獲得しましょう。

顧客リストをグループ化するには、顧客情報の一部(主に電話番号かメールアドレスを指します)をCSVデータにして、Facebookにアップロードする必要があります。

※アップロード時に「ハッシュ化」と呼ばれる暗号化が行われるので、顧客情報の漏洩対策はされています。

サイト訪問者を指定する『ウェブサイトトラフィック』

ウェブサイトトラフィックとは、Facebookピクセル(広告の成果を計測するための機能)を設置したWebページ(自社HP、ランディングページなど)へのアクセス履歴を元にグループ化する機能になります。
Yahooのリターゲティング、googleのリマーケティングと同様の機能です。

※Facebookピクセルの設置には、専門的な知識やツールが必要なので、実施の際はサイトやLPの制作者に問い合わせてください。

みなさんも一度は経験があると思いますが、何かの商品販売ページを見た後に別のウェブサイトを見ていると、関連する商品の広告が表示されることがあると思います。
これをFacebook上で実現することができます。

この手法は、サイトに来てくれた(コンテンツに興味を持ってくれた)けど、まだ成約(購入、申し込みなど)に至っていないユーザー、つまり、見込み度の高いユーザーに対して、広告による追客をするという、Web広告ではとても有効で必須となる手法になります。

そして、例えば、Aという商品を買ってくれた人に対して、再度Aの商品の広告を出し続けるのは広告費の無駄になりますよね。
そういった無駄をなくすには、一度成約したユーザー(上の場合、Aという商品を買ってくれた人)に対して、「今後は広告を表示しない」という設定をする必要があり、それにはこの機能を使うことになります。

上記の説明にあるように、見込み客を追いかける、また、広告費の無駄をなくす、つまりFacebook広告の効果を最大限に高めるために有効な配信方法です。

Facebookでの行動を指定する『エンゲージメント』

Facebookでのエンゲージメントには、動画を再生した人、リード獲得広告でアクションした人、キャンバスを開いた人、Facebookページや投稿に対してアクションした人を指定することができます。
この機能を活用するには、高度な設定が必要だったり、「カスタマーファイル」「ウェブサイトトラフィック」に比べ見込み度合いが低い傾向にあるので、広告費が余っている、また、様々な施策をやり尽くしたという方におすすめできる機能です。

特に、Facebookページの運用を積極的に行っている方におすすめする効果的な設定は、Facebookページにアクセスした人やFacebookの投稿または広告でアクション(いいね!、シェア、コメント、投稿のクリックなど)した人に広告配信することです。
まだ購入や申込みを決めていない潜在層ではありますが、少しでも興味を持ってくれているユーザーに対して広告配信することができます。

類似オーディエンス

概要

類似オーディエンスはFacebook広告をやるなら絶対に導入してほしい機能の一つです。
商品を購入してくれた人と似ている人、言い換えれば、まだ商品を知らないけど購入する見込みの高い人たちに広告を出せたらとても有効だと思いませんか?

それがこの類似オーディエンスで実現できます。

この機能の最もすごいところは、指定したオーディエンス(ハウスリスト、サイト訪問者、Facebookページをいいね!している人など)に類似している人をFacebook側で自動的にグループ化してくれる、つまり、新規顧客の集客にとても効果があるという点です。

類似元となるオーディエンスは、最低100人分の有効なリストが必要になりますが、より正確な類似ユーザーをターゲティングするためには500人以上の有効なリストが必要になります。

※有効なリストとは、広告管理画面の「オーディエンス」で表示される各オーディエンスのサイズで表示される数字になります。

類似率(管理画面ではオーディエンスサイズと表現されています)は1〜10%から選択することができ、1%ごとに約27万人を指定することができます。
オススメの類似率1%で、最も成果が出やすい傾向があります。

Facebook広告の管理画面で表示される類似オーディエンスの設定画面

では、類似オーディエンスを使う上で、どんなオーディエンスを類似化すれば良いのか、詳しく解説いたします。

顧客リストの類似

類似オーディエンスを使う上で、最も効果的な設定方法が顧客リストの類似です。
すでに商品を購入したことがある人、メルマガに登録してくれている人、過去にセミナー参加をした人など、自社に貢献した人に近い人に対して広告を配信することができます。

実際に自社のオプトイン広告では、以下のような効果が出ています。

<用語解説>
CPA(Cost Per Action/Cost Per Acquisition):使用した広告費用を、成約数で割った金額

上の結果をみても分かる通り、この顧客リストの類似はとても強力です。
ですので、まだ顧客リストがない人は顧客リスト集め(オプトイン)をすることをおすすめします。

サイト訪問者の類似

顧客リストの類似の次におすすめする設定が「サイト訪問者の類似」です。
これも、まだ商品を知らない新規層へ広告を配信するには、とても有効な手段の一つです。顧客リストがない人でも、この方法なら類似オーディエンスを導入することが可能です。
サイト訪問者の類似でなかなか成果がよくならない場合、年齢・性別・興味関心の設定と組み合わせることで、類似の中でも見込みのある人たちに広告配信することができるので、成果改善が見込めます。

Facebookページフォロワーに類似

これは、Facebookページの運用を行なっている人であれば、ぜひ使って欲しい機能です。
Facebookページのフォロワーはすでに商品やサービスのファンになっている人ですので、ファンに類似している人に対して広告を表示することはとても有効で、いいね数が多ければ多いほど高い効果が見込めます。

Facebookページに運用実績(いいね!を集める、投稿するなど)があることは、いいね!している人の類似ユーザーに対して広告配信ができるという点に加え、運用実績があることでFacebookページの評価が高まり、広告の成果を高めてくれることもあるので、Facebookページへの投稿も積極的に活用しましょう。

カスタムオーディエンス×類似オーディエンスの戦略

上で説明した通り、カスタムオーディエンスには類似オーディエンスそれぞれ以下のような特徴があります。

【カスタムオーディエンス】
すでに接点があるユーザーに対して広告を配信する
広告が届く人は少ないが、CVの見込み度が高く、追客でCV獲得の機会損失を防ぐ

【類似オーディエンス】
まだ商品を知らない新規層に対して広告を配信できる
より多くの新規層に広告をとどけ、集客する

この2つの手法を同時に取り入れることで、新規顧客の獲得とCV獲得の最大化を実現することができます。

弊社セミナーのDVD販売でもこの2つの手法を取り入れることで、広告の成果をより最大化させることが実現できています。

<用語解説>
CV(Conversion):広告の目的(申し込み、購入、登録など)のこと
リーチ:広告が届いた人の数
CVR(Conversion Rate):広告からリンク先に訪問した中で、成約(DVD販売の場合、購入)に至った割合

Summary

Facebook広告は、現代のweb広告の中で、googleに並びもっとも利用されている広告媒体と言われています。
14年以来2桁成長を続けるインターネット広告に投資する企業が増え、日本全体のインターネット広告費が前年(2015年)比113.0%の1兆3100億円と堅調に成長しており、そこからも現代のweb広告にとってとても重要な媒体であることが分かります。

※電通調べ

今回は、そのFacebook広告で最も効果的な配信方法である「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」について解説しました。
消費者の変化に敏感な企業ほどSNSに投資をしています。
Facebook広告を導入する際には、ぜひこれらの機能をご活用ください。

株式会社ROC

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