集客できるビジネスプロフィールとは
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今回は、仕事につながるビジネスプロフィールの書き方をご紹介します。
プロフィールは、士業、講師、コンサルタントなど、自分の知識や技術を武器にビジネスをする場合は、選んでもらう基準となる重要な要素です。目立たない地味な要素ではありますが、ホームページ、Facebook、Instagram、ブログなど、必要な場面はたくさんあります。
しっかり作り込んだプロフィールでビジネスチャンスを掴みましょう!
Contents
プロフィールの重要性
突然ですが、質問です。
大きな問題や悩みに直面した時、どうやって解決していますか?
インターネットで解決法を調べる。書店や図書館で本を探して、必要な知識を得る。専門家に相談する。これらは誰もが自然と取っている行動だと思います。
情報社会の今、どの情報を参考にするかを見極めることは、とても重要です。
「誰のアドバイスを受け入れるか」「誰に相談するか」「誰に頼むか」「誰から学ぶか」。
これらを私たちは瞬間的に判断しています。その際に、無意識に参考にしているのがプロフィール。
例えば、社会のグローバル化にともない外国籍の方を雇用するとなったら、雇用条件や社会保険などの面で特別な対応が必要となります。もしあなたが雇用する企業側なら、どうしますか?検索結果に表示される社会保険労務士など専門家の中から選択することになるはずです。
その時の判断基準として、必ずプロフィールを参考にするのです。
つまり、プロフィールをしっかり作り込み、強みや魅力を伝えられたら、お客様から選んでもらえるということなのです。
しかし、このことに気付いていないビジネスパーソンがほとんどです。
何の脈略もなく、ただ経歴を羅列したようなプロフィールを、ブログやホームページに掲載していたりするのが現状なのです。
逆に言うと、もし最強のプロフィールを作ることができれば、ライバルが大勢いる中でも埋もれずに、キラリと光る存在でいられるのです。
また、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどのマスメディアは、おもしろそうな人を常に探しています。探し方はやはりインターネット。そして、プロフィールを読んで、興味を持った人に連絡を入れ、出演オファーをしています。
実際に会って、話し、人となりを理解してもらえたら、いくらでも関係性を築けるのですが、直接会えない状況では、インターネットで拾える情報だけが頼りになります。
同業他社がひしめく中、自分を選んでもらうために、プロフィールは気を抜いてはいけません。
「たかがプロフィール されどプロフィール」なのです。
選んでもらえるプロフィールの作り方
プロフィールは、「過去・現在・未来」を書きます。
「過去」は、ビジネスのきっかけ。
「現在」は、誰にむけてどんな価値を提供しているのか。
「未来」は、今後どんなふうに進んでいきたいのか、何を目指しているのか。
そのためには、過去の洗い出し、今与えられる価値や強み、未来へのビジョンや使命を明確にすることが必要です。
そして、プロフィール作りで最も重要と言っても過言ではないのが、ターゲット。
どんな人に「この人、すごい!」と思ってもらいたいのかを念頭に置いて書きます。ターゲットが喜ぶ要素だけを抽出して、文章にしていく必要があるのです。
自分の棚卸をする
まずは、今のビジネスに至った経緯を書き出します。時間を遡って考えるとわかりやすいでしょう。
その時、以下のような質問を自問自答してみてください。
・今の仕事に惹かれたのはなぜか?なぜそう思ったのか?
・今の仕事のどんなところが好きか?なぜ好きなのか?
・前職までの経験が今の仕事に役立っていないか?
・学生時代の経験は今の自分にどのように影響しているか?
・子どもの頃の経験が今の自分にどのように影響しているか?
・家庭環境はどんな影響を及ぼしたか?
・両親、兄弟からどんな影響を受けたか?
など、とにかく遡って自問自答します。
これは、子どもの時の経験や、環境にまで及びます。なぜなら、幼い時の経験が性格を作り、性格が人生の選択に影響しており、人生の選択が今の自分を作っているからです。
突き詰めて考えると、子どもの時の経験が、今のビジネスの根源になっていることはよくあることです。
いい経験も、つらい経験も、プロフィールの中ではドラマチックなストーリーとなります。
強みを見つける
誰にも負けない強みを見つけ、それを言語化します。
もちろん、ターゲットが喜ぶ強みです。
よく、自分の強みがわからないという人がいますが、誰にでも強みはたくさんあります。気付いていないだけです。
強みを見つけるには、これまで経験してきたことを丁寧に書き出し、そこで身に付けた能力や、自慢できるすごい数字を探します。強みは、過去の経験の中にしかありません。
その時に自問自答する質問は下記です。
・人からよく褒められることは?
・仕事で身に付けた能力は?
・その資格のどういうところがすごいのか?
・どんな案件を多くこなしてきたか?
・この分野なら専門家並みに語れるというものはあるか?
・なぜあの人はこんなこともできないのだろう…と感じることはどんなこと?
強みを考えるときに重要なのは、謙遜したり、理性で「こんな経験はたいしたことない」と排除しないことです。
思いつくまま、書き出すことがポイント。
強みはいくつもありますが、その中のどんな強みがどのように今のビジネスに活かされているのかが重要です。
自分の強みがどのようなメリットをターゲットにもたらしているかを書いてください。
そして、自慢できる数字を見つける時は、単位をイメージしながら具体的に考えます。
例えば、営業マン時代に5年間飛び込み営業をしたという経験については、1日に何件訪問したか、何人と接触できたか、何枚パンフレットを配ったか。そして、それを1年に換算するとどれくらいになるか。5年に換算するとどれくらいになるかを考えます。
すると、大した数字はないと思い込んでいても、5年に換算するとかなり大きな数字になっていたりするのです。
もちろん、強みや自慢できる数字は、ターゲットが読んで「すごい!」と思ってもらえるものでなければなりません。
価値を明確にする
提供できる価値は、5W1Hで考えると簡単です。
Where(どこで) Whom(だれに) When(どんなときに) What(なにを)
Why(なんのために) How(どうやって)
これらに当てはめて考えると、
●東京都港区のオフィスにて、事業拡大を考える事業主の方に対し、スムーズな法人化をはたすため、2週間で手続きが完了する「最短会社設立サポート」をワンストップサービスで提供している。
●人口過疎地で学習塾がない地域の子供たちのために、インターネットを通じ、マンツーマンで指導するオンライン家庭教師を展開。親の負担を減らし、子供の学習意欲を上げる活動を15年間行っている。
このような文章が自然とできあがるはずです。
5W1H全てを盛り込む必要はありませんので、まずは「誰に、何を、どうやって提供しているのか」だけでもいいので書いてみてください。
使命を明確にする
使命は未来への思いです。人は夢のある人が好きです。多少大袈裟でも構わないので、どんな未来を目指してビジネスをしているのかを語ります。
使命やビジョンが書いていないと、「この人は、何を目指しているんだろう」と、読み手は不安になります。
このとき、私利私欲、個人的な夢は書いてはいけません。これは共感を得られませんので、社会的に意義のある夢、使命、ビジョンを書くようにしてください。
例えば、
●会社設立を支援することで地域経済の活性化、雇用の創造をビジョンに掲げ、月に1回無料相談会を開催。
●地域による学習格差をなくし、子供の学ぶ権利を守るため、学習指導だけでなく進路相談も積極的に行っている。
このように、使命やビジョンを書き、それを実現するためにやっていることを具体的に書きます。
プロフィール文章のポイント
プロフィールは、事実を淡々と書くことが鉄則です。感情やニュアンスで伝えようとしてはいけません。全体の印象はクールにすることが大切です。
そのためには、客観的に書く必要があります。
よく見かけるのが、「私は自宅サロンでエステをやっています。」という形の文章。「私は~です。」というのは主観的なので、プロフィールには向きません。
主語に「私は」はNGです。
ブログやSNSは本文を「ですます調」で書いてOKですが、プロフィールだけは体言止めまたは「である調」で書きます。
前述と同じですが、客観的にクールに書くのが鉄則ですので、「〇〇と協賛でセミナーを開催。」「〇〇を〇〇にする施術を提供している。」という風に書いてください。
10歳は、大人と対等に会話ができる語彙力が備わり、理屈も理解できる年齢。10歳の子供でも理解できるように文章を書くと、大人がスラスラと、ストレスなく読める文章になります。
専門用語や難しい熟語も平易な言葉に置き換えましょう。漢字も少な目にすると、読みやすくなります。
難しい文章は、誰も読みたくありません。まずは読んでもらうことが第一条件なので、わかりやすい文章を目指しましょう。
形容詞とは「きれい、楽しい、おいしい、すばらしい、青い」など、形容動詞は「大勢の、静かな、親切な」などの言葉です。実はこれらは主観的。読む人によって、捉え方に差が出るので、伝えたいメッセージが的確に伝わらず要注意です。
例えば、「斬新なネイルアート」と聞いて、どんなデザインをイメージしますか?
人によってかなり差があるのは想像がつきますよね。
このような言葉を多用していると、全体の印象がぼんやりしてしまい、切れ味の悪いプロフィールになってしまいます。
もし、伝えたい場合は、「幾何学模様をメインとしたネイルアート」や、「グラフィックアートのようなデザイン」という風に、具体的に書くか、たとえ話を用いると、あまり誤差なくメッセージを伝えられます。
接続詞とは、「そして、つまり、したがって、しかし」などです。なぜ接続詞がNGなのかというと、文字数がもったいないからです。
SNSなどのプロフィール欄には文字数制限があることが多いため、接続詞に文字数を割いていては本質を伝えられないのです。
接続詞を使わないとどうしても前後の文脈がおかしくなる場合は、使っても構いません。
多用しないように注意することを忘れないでください。
ビジネスで使うプロフィールは、基本的に350文字が最適と言われています。
本の裏表紙に書いてある著者紹介も、おおよそ350文字ベースです。まずは350文字を雛形として作っておくことがおすすめ。
さらに、プロフィールは様々なシーンで使います。ホームページ、ブログなら文字数制限はなく、長さを気にせず書けます。したがって、350文字を目安に載せるとよいでしょう。
Facebookの場合は、個人アカウントのプロフィールページの自己紹介欄は101文字という制限があります。なお、Facebookの基本データ内の自己紹介は文字数制限はありませんので、文字数は気にせず掲載できます。
Instagramの自己紹介欄は全角、半角関係なく150文字。Twitterの場合は160文字です。
チラシ、雑誌、名刺などの印刷物では必然的に面積に限りがあるため文字数は少なくしなければなりません。短い場合は100文字を切るときもあります。
文字数を大幅に削除しなければならない場合は、雛形として作った350文字から、「現在何をどのようにやっている人なのか」という部分だけを抽出して載せましょう。
最初から文字数を意識して書く必要はありません。まずはとにかく書いてみる。そして、後から文字を減らして350文字になるようにすればOKです。
ようやく完成したプロフィール。大変な作業を終えてホッと一息。
しかし、最後にやるべきことがあります。
それは、声に出して読んでみることと、人に読んでもらうこと。
まず、音読してみます。日本語の流れがおかしい部分、読み間違える部分が必ずあります。書いた本人でさえ詰まる部分なのですから、他人が読んでも高い確率で読み間違える部分です。そういう部分は修正してください。よどみなく、流れるように音読できたらOKです。
次に、家族や友人に読んでもらってください。自分以外の目を通して、誤植(文字の誤り)、日本語の流れをチェックしてもらいます。そして、スムーズに読め、魅力や強みが伝わっていればOKです。「結局、どんなことしてもらえるの?」という反応が返ってきたら不合格です。もう一度、自分の棚卸、強みや価値の練り直しが必要です。
プロフィールに「完成」はありません。
数か月、1年も経てば、事業内容も変わってくるかもしれませんし、実績も増え、今よりすごい数字を出せるかもしれません。ビジョンも変わるかもしれません。
また、ターゲットやリリースする媒体によって、内容を変える必要もあるでしょう。
とにかく、プロフィールはいつどこで必要になるかわかりませんので、常に最新の状態にし、こまめに更新することが大切です。
さいごに
プロフィールは、単なる経歴ではありません。
あなたの強み、価値、熱意を伝える大切なものです。
プロフィールを作る過程は実は、自分の存在意義を考えることでもあります。
なぜ生きるのか、なぜ働くのか、どう生きたいのか、何に価値を見出しているのか。
とても深い深いテーマと向き合うことになります。たいへんしんどい作業ではありますが、プロフィールを練ると、自分が提供している価値、商品・サービスへのプライド、自分が追い求める理想像を再認識でき、ビジネスへのモチベーションが自然と上がります。
士業、講師業、デザイナー、ライター、整体師、コンサルタント、コーチ、カウンセラー、イラストレーター、着付け師、メイクアップアーティスト、占い師…
自身の知識、経験、技術、感性を武器にビジネスをする方は、特にプロフィールが成功の鍵です。
ぜひこの機会に、今お使いのプロフィールを見返して、本当に自分の価値が伝わっているかどうか確認してみてください。
プロフィールを書いたことがない方は、今回ご紹介した方法を使って、ぜひ一度書いてみてくださいね。
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株式会社ROC 代表取締役CEO 坂本翔
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