Instagramの新サービス「IGTV」はビジネス活用できるのか
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Instagramは2018年6月20日(米国時間)、新しいアプリ「IGTV」を発表しました。新しい可能性を持つ動画サービスとして、注目を集めています。
でも、なぜそんなに話題になっているのかが分からないという方、「そもそもビジネスに活用できるのか」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回はこの「IGTV」について説明いたします。
Contents
IGTVとは?
簡単にいいますと、「動画を投稿・視聴するためのアプリケーション」です。
(Instagramとは別アプリで提供されていますが、Instagramアプリからも簡単に移動できます(後述))。
Instagramが写真に特化しているのに対し、IGTVは動画に特化していると言えるでしょう。特に大きな特徴としては、縦型の動画であることと動画を楽しめる時間が長くなったこと、そして無料で配信・視聴できることの3つが挙げられます。
1:動画の再生時間
これまでの動画の投稿時間・再生時間は、フィードで最大60秒、ストーリーズで最大15秒となっていました。
それが、IGTVでは最長60分までの動画が楽しめるようになりました。
ただし、ここで注意していただきたいのは、多くの人が実際に配信できる動画は15秒から10分のものです。
最長60分の再生動画がアップロードできるのは、フォロワーの多いアカウントや認証済みのアカウントに限られます。
2:スマートフォンに合わせた縦型動画
「総務省 通信利用動向調査」によると、2016年には国内の全世代のスマートフォンの保有率が70%を超えています。
そのころから縦型の動画は少しずつ注目されてきました。IGTVが縦型の動画なのは、その流れが影響しているとも考えられます。
3:配信・視聴が無料
Instagramのアカウントを持っていれば、誰でもIGTVへの動画配信・視聴ができます。Instagramのアプリからでも動画投稿と視聴が可能です。
では次は、ストーリーズとIGTVとの違いについてご紹介します。
ストーリーズとIGTVとの違い
ストーリーズは、通常のフィードではなく画面上部に表示され、24時間で消える投稿機能です。24時間で自動的に消滅するだけでなく、いいね!機能もなく、閲覧の足跡も外部には公開されません。周りの反応を気にしなくて良いという気軽さで人気が出た機能です。
それに対して、IGTVは一つのコンテンツとして、内容をしっかりと考えたほうが良いです。例えば、お店であれば、働いているスタッフや店内の紹介などが向いているかと思います。企業の場合は、新商品の開発プロセスや、ブランドのストーリーを見せる等が適しているのではないでしょうか。
ある程度まとまった時間の動画が配信できるため、ストーリーズの短い”日常動画”とは異なり、何を伝える動画なのかをしっかりと決める必要があります。
決めていないと「何が言いたいのかわからない」「内容がつまらない」と、ユーザーはあっさりと離脱してしまう可能性があります。
では、そんなIGTVを始めるメリットはどんなことがあるのか? 次はそれについて説明いたします。
IGTVを始めるメリット
次にIGTVを始めるメリットですが、ここでは主に3つの理由+αをご紹介します。
1:Instagramと連動している
IGTVは、Instagramで使用しているアカウントでログインして利用できるので、簡単に始めることができます。しかも、フォローしているユーザーの情報もIGTVに反映されます。そのため、フォロー中のユーザーがIGTVにアップしている動画があればすぐに視聴できます。
つまり、すでにInstagramを活用されている企業やお店であれば、フォロワーをまた一から増やすという手間がかかりません。これは、大きなメリットだと思います。
逆に、IGTVで新たなユーザーをフォローすると、そのユーザーのInstagramアカウントも自動的にフォローされる仕組みです。
最新バージョンにアップデートしたInstagramのアプリを立ち上げると、右上にIGTVのアイコンがあり、動画が視聴できる(写真左)。(画像提供:Instagram)
2:動画のインサイトが見られる
IGTVで投稿された動画は残ります。その動画に対して、再生数やいいね数、コメントの数がひと目でわかります。ちなみに、再生数は最低3秒再生されたら1回にカウントされます。
実際に配信された動画のインサイトを見ることで、どんな動画が多く視聴されているかを分析したり、今後の動画コンテンツをどうするか等を検討したりする材料になるでしょう。
3:Facebookと連携できる
IGTVに投稿する動画は、ビジネスプロフィールで連動させているFacebookアカウントでも連携投稿が可能。Instagramよりも、Facebookのほうがフォロワーが多いという場合、または、Facebookにお店のページを開設しているという場合には、すぐに動画を共有できる点がメリットになります。
あとは、やはりこれまでより長い動画が投稿できるので、前述したとおり、ブランドイメージが伝わるストーリーや新商品の製作過程など、企業のより深い部分をユーザーに伝える動画が適切と言えるでしょう。
では実際に、IGTVの画面を見てみましょう!
IGTVの画面を見てみましょう
(画像提供:Instagram)
IGTVに移動したら、まるでテレビをつけたときのようにすぐに動画が再生され
ます。画面下の縦長の画像が動画です。これをタップすると動画が再生されます。タップせずに右から左へスワイプすると、いろいろな動画が出てきます。「おすすめ」「フォロー中」「人気」「視聴を再開」のタブから、好きな動画を探すことも可能です。
動画にいいねや、コメントをすることもInstagramと同じようにできます。
ちなみに、紙飛行機のアイコンの「ダイレクトメッセージ(DM)」は投稿者へのメッセージではありません。その動画へのリンクを自分のフォロワーに「シェア」するためのものです。
ここで特記すべきは検索結果についてです。
例えば、YouTubeは「アカウント名」だけでなく、「動画のタイトル」「設定したタグ」でもヒットするようになっています。それに対して、IGTVはユーザー名の検索のみです。今後このあたりは変わる可能性はありますが、この点からも、自分の事(企業、お店)を知ってくれてる人に、より深く知ってもらえるのがIGTVと言えるでしょう。
おわりに
IGTVは無料で手軽に始められるとはいえ、動画制作には工数もかかりますし、実際に動画を配信する前に、しっかり目的など考えておかなければなりません。
IGTVで、まとまった時間の動画が配信できるようになったとはいえ、すぐに離脱されてしまっては意味がありません。やはり、YouTubeと比べると他の動画へ移りやすい仕組みになっているので、カバー画像で目に止めてもらい、さらに最初の数秒で引き付けられるような構成が必要となります。
そして、昨年の弊社のブログ「今さら聞けない「Instagram」徹底解説+活用事例」で、「宣伝だらけの投稿」について説明しましたが、宣伝色のある配信ばかりにならないよう注意をしましょう。
まだ発表から1ヶ月ほどしか経っていないので、様子を見ているという方も多いかもしれません。そんな中、タレントや女優だけでなく、スペインのサッカーチーム、レアル・マドリードなどもIGTVに動画を投稿しています。このことからも、新たなメディアになる可能性も十分考えられます。
このIGTVは個人ユーザーだけでなく企業にとっても、今後注目が集まるでしょう。
ただし、何でも新しいものに手を出せばいいということではありませんので、目的とターゲットを見極めたうえで、IGTVの利用を検討してみてください。
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