広告初心者でもよく分かる!Instagram広告の基本まとめ
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- カテゴリー : Instagram, SNS広告
Instagram広告が2015年10月に日本で導入されてから、もうすぐ3年になります。まだ出稿したことはないものの、関心がある方は多いのではないでしょうか。
「Instagramに広告を出稿するには、どうしたらいいの?」
「Instagram広告の費用って、どうなの?」
「そもそもInstagram広告って何?」
そんなお悩みをお持ちの方のために、このブログを読んでいただくことで、Instagram広告の基本が分かるように説明していきます。
Contents
Instagram広告とは?
Instagramは、特に10代20代を中心とした女性の日常生活の一部となっています。また、「インスタ映え」という言葉が一般的になるほど利用者は拡大傾向にあり、高年齢層や男性にも利用が広がっていることも分かります。
そういった背景もあり、Instagramをビジネスで活用するケースも増えてきています。
合わせて読みたい > 【保存版】これさえ読めば分かる!Instagramの全機能と効果的な使い方
Instagramに広告掲載するのが、Instagram広告。
広告が表示される場所は、「フィード」と「ストーリーズ」です。
「フィード」であれば、ユーザーがフォローしているアカウントがシェアした画像などと同じように、画像や動画で掲載されます。「ストーリーズ」であれば、ストーリーの間に縦長の”フルスクリーン”で、画像や動画が表示されます。
Instagram広告の特徴
詳細なターゲット設定ができる
1つ目は、親会社のFacebookやInstagramのユーザーデータを用いて、細かなターゲット設定ができる、という点です。例えば、「東京都内に住む、25歳から29歳の女性」といったことはもちろん、「どんなことに興味を持っているのか?」「何に関心を持っているのか?」など、非常に細かく設定できます。
具体的なターゲットの要素は以下があります。
■性別
■地域
■言語
■興味・関心
■自分が管理しているFacebookページのつながり
低予算から広告配信ができる
これはInstagram広告のみでなく、Google・Yahoo・Facebook・Twitterなどの運用型広告すべてに言えることですが、広告費の予算を自由に設定することができるという点です。
従来の広告であるチラシやDM、新聞・雑誌などのマスメディアには、広告をだすまでにコストがかかってしまいます。しかし、運用型広告であれば「1日1000円」「ひとまず1ヶ月で3万円だけ」など、設定した予算上限を超えて広告費を使ってしまうことはありません。
広告設定の条件にもよりますが、最低出稿金額は100円から可能です。スモールビジネスでも、短期間の運用でもできるのは、Instagram広告の特徴のひとつです。
感度の高いInstagramユーザーに適した広告表現
最後に挙げる特徴としては、Instagramならではの文化に合わせた広告を配信できる、という点です。流行に敏感で視覚的な感度の高いInstagramユーザーにマッチした画像や動画をうまく活用できるようになっています。
では、その広告の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?
次から解説していきます。
Instagram広告の種類
広告の主な“フォーマット”、つまり広告の表現方法には、写真広告、動画広告、カルーセル広告、ストーリーズ広告の4種類があります。それぞれを簡単に説明します。
写真広告
(画像引用:Instagramでの広告 | Instagram for Business)
Instagram広告の中でも基本的なフォーマットで、Instagram最大の特徴でもある写真・画像を使用した広告です。
通常の投稿と同様に、画像と合わせて説明文をつけることができます。そのため、商品の紹介文や誘導したいページのURLを記載することで、広告を見た人を目的のページへ誘導させることができます。
広告で表示される画像は、広告の設定時に正方形か長方形を選択できます。プレビューで意図した写真の配置になっているかを確認しましょう。
最近のスマホは、カメラと同等の画質ということもあり、スマホで撮影した写真をそのまま広告で使うことも有効な方法です。
弊社の過去のSNS広告におけるABテストでも、一般ユーザーの投稿に近い広告の反応がよかった事例もありますので、あえてスマホ写真を広告に使用するのは有効な手法です。
・説明文を付けることが可能(推奨は125文字以内)
・ファイルの拡張子はjpgもしくはpng
・画像サイズは最大30MBまで
・画像内のテキスト量は20%まで
動画広告
(画像引用:Instagramでの広告 | Instagram for Business)
※画像引用先で、サンプルを動画で確認することができます。
最長60秒の動画を、縦型・正方形・横長のフォーマットで配信できます。広告に使用する動画は、広告の設定時に正方形か長方形を選択できます。
画像のサイズ変更などを行なっていると、画質が悪くなったり、字幕が途中までしか見られなくなったりする場合があります。想定外の内容で広告が配信されることを防ぐために、広告作成の際は必ずプレビューで確認しましょう。
また、動画広告には、以下のルールがあるので注意しましょう。
・説明文を付けることが可能(推奨は125文字以内)
・動画の長さは3秒以上60秒未満
・動画ファイルのサイズは4GB未満
カルーセル広告
(画像引用:Instagramでの広告 | Instagram for Business)
※画像引用先で、サンプルを動画で確認することができます。
1つの広告で2件から最大10件の画像や動画を並べて表示します。カルーセル広告を利用する場合、広告は正方形フォーマットで表示されます。
横にスワイプすると、複数の写真や動画を見ることができます。特定の製品の詳しい説明や、それにまつわるストーリーをより深く伝えることに適しています。また、それぞれの画像や動画に異なったリンクをつけることができます。
・ファイルの拡張子はjpgもしくはpng
・画像サイズは1つあたり最大30MBまで
ストーリーズ広告
(画像引用:Instagramでの広告 | Instagram for Business)
※画像引用先で、サンプルを動画で確認することができます。
instagramのフィード上部に表示されるストーリーズの間に、縦長のフルスクリーンで1枚の写真または最大15秒の1本の動画(カルーセル形式の場合は3本まで)を表示できる広告です。全画面表示なので、ユーザーの気を散らすことなく、特定の情報を伝えることができます。
・画像サイズは1枚あたり30MBまで
・動画サイズは1本4GBまで
では次からは、Instagram広告にかかる費用について説明します。
Instagram広告の費用
Instagram広告の料金形態には、いくつか種類あります。商品や訴求したいターゲットによって大きく異なってきますので、ここではそれぞれを簡単にご紹介します。
・インプレッション:広告が表示された回数
・クリック:広告をクリックもしくはタップした回数
CPM(インプレッション課金)
CPMとは、インプレッション数に応じて課金される方法です。
広告が1,000回ユーザーのフィードに表示されれば何円というように課金されます。この方法は認知度アップの目的に適しています。
CPC(クリック課金)
CPCとは、広告がクリックされるたびに課金される方法です。
「1クリック何円」というかたちで課金されます。インプレッションが発生してもクリックされなければ広告料は発生しません。他のページに誘導したり、商品の購入を促したりする場合によく用いられる課金方式です。
初心者の方は、まずこのCPCで広告配信することをお勧めします。
CPI(インストール課金)
CPIとは、広告するアプリがインストールされるたびに課金される方法です。Instagramはスマホからの閲覧が多いので、ユーザーにスマホ向けアプリを配信したいときに用いられます。アプリのインストールを促すキャンペーンにもおすすめです。
このほかに、動画の再生回数を増やす広告を設定する場合には「CPV」という方法が選択できます。これは、動画の再生時間に応じて課金される方法です。動画広告を出している場合は内容を見てもらうことが重要なので、CPMよりもCPVの方がおすすめと言えます。
では、実際に広告を出稿するには、どうしたら良いのでしょうか?
そこで、広告を出稿する手順についてまとめました。
Instagram広告を出稿する手順
あなたにあった配信方法を選ぶ
Instagramに広告を出稿する方法は2つあります。
メリットデメリットと合わせて以下にまとめていますので、あなたにあった配信方法を選んでください。
(1)広告を管理する専用のツール「広告マネージャ」を使って広告配信する
メリット | ・パソコンから広告の管理ができる ・高度な設定や詳細な分析ができる ・広告用の投稿を作成できる |
---|---|
デメリット | ・パソコンを使わないと、やや使いにくい ・専用ツールなので、ハードルが高く感じてしまう |
(2)Instagramアプリから直接広告配信する
メリット | ・スマホから広告配信設定できる ・早ければ1分もかからず配信できる ・フォロワーのいいねが多い投稿を広告に流用できる |
---|---|
デメリット | ・通販やメルマガ登録など、ウェブサイトでアクションしてもらうことが目的の広告は向いていない ・フォロワーにも公開されてしまうので、広告が通常投稿の世界観に合わない場合がある。 |
もし、どちらかで迷われている場合、ウェブサイトでアクションしてもらう(商品購入など)ことが目的の場合は、(1)の方法で広告配信をしましょう。
次から解説する手順は、(1)で配信する前提でまとめていますが、(2)で配信する場合でも、設定する内容や考え方は基本的には同じです。
広告マネージャを開く
※この手順は(1)に場合に必要な手順です。
Instagram広告はFacebook広告の管理ツールから出稿することになります。そのため、Facebookから広告管理ページを開きます。
パソコンでFacebookにログインし、下の画像を参考に「広告」の文字をクリックしましょう。
目的を設定(キャンペーンの作成)
つづいて、キャンペーンの作成画面で広告の目的を設定します。
広告の目的として、選択肢が11種類あります。ただし、Instagram広告で利用できるのは、「ブランドの認知度アップ」「リーチ」「トラフィック」「エンゲージメント」など、7種類です。(2018年9月現在)目的にあった選択肢を選びましょう。
広告セットの作成
目的が決まったら、次にオーディエンス(ターゲット)、配置、 いつからいつまで掲載するのか、どのくらいの予算で広告を配信するのか、などを決めます。
「オーディエンス」では出身国、年齢、趣味など細かくターゲットを設定できます。
配置では「Instagram広告をどの場所に出すか」を「自動配置」、「配置を編集」の2パターンから選ぶことができます。
最後に予算や掲載期間の欄で1日あたりの予算を設定すれば、広告セットは完了です。
広告セットの設定を進めていると、そのほか細かく設定する箇所がありますが、推奨される設定が最初から設定されているので、設定変更しなくても問題はありません。
広告の作成
広告セットができたら、次は広告の作成です。
まずは、広告のフォーマットを選びましょう。
前に説明した写真広告・動画広告・カルーセル広告はここで選択できます。
次に、使用する画像や動画を選択します。
写真広告の場合
動画広告の場合
最後に、リンク先ページのURL、画像の下に表示される説明文を入力していきます。
ここでのポイントは、広告のプレビューで広告の内容を確認すること。
Instagram広告と合わせてFacebook広告へも広告出稿する場合、Facebook広告の設定も同時に行うことになりますが、Instagram広告では使用されない設定項目も存在します。
下の画像の場合、“見出し”に設定している「見出しが入ります」という文章が右の広告プレビューで表示されていないことがわかります。なので、「設定しているのに表示されない」となった場合、それはそもそも仕様上表示されない、ということになります。
そして、CTAを設定します。CTAとはCall To Actionの頭文字を取った用語です。
上の画像でいうと“アクション”がその設定箇所になります。
ここでは、「広告を見たユーザーにどのような行動をしてほしいか」を設定します。最初で設定した「広告の目的」と同様、適切なCTAを設定しましょう。広告のコストパフォーマンスを高めるために、とても大切なことです。
公開
広告の作成が終わり、「実行する」というボタンをクリックすれば、広告の配信設定は完了です。設定はあとから変更できますので、結果を分析して広告の精度を改善していきましょう。
Instagram広告の3つの注意点
ここまでInstagram広告について説明してきました。
「広告を出稿したい」と思われた方、もう少し待ってください! Instagram広告を出稿するときに気をつけたいことが3つあります。ここからはその3つをお話します。
Facebookページを持っていること
すでにInstagramを活用していて、ビジネスプロフィールを持っているという企業・店舗も多いと思います。でも、「Facebookページを持っていない」という企業・店舗はありませんか?
実は、Instagram広告の機能を活用するためには、Facebookページを持っていることが必要になります。このFacebookページを用意した上で、Instagramでビジネスプロフィールを設定する必要があります。
Facebookページの作成には、それほど時間がかかりません。会社や店舗の住所、メールアドレス、電話番号、ウェブサイトのURLなどといった情報を事前に準備しておけば、よりスムーズに作成できます(Facebook社いわく、このようなプロフィール欄をきちんと入力しているページの評価を上げるとのことですので、漏れなく入力しておくことをおすすめします)。
詳しい方法は、以下のページを参照してください。
(参考:Facebookページの作成に必要なもの)
広告画像にテキストを多く載せない
広告に使用する画像にテキストを載せる場合、その画像の20%までにする必要があります。テキスト量が多い場合は、広告が一切配信されなくなる恐れもあり、広告の配信数に影響を与えてしまいます。
広告ポリシーについて
Instagram広告にもルール・ポリシーが存在します。これから配信しようとしている広告がポリシーに違反していないか、事前に確認しておきましょう。また、Instagram広告独自の広告審査もあるので、Facebookでは承認されてもInstagram広告では非承認になることがあります。
(参考:Facebook広告ポリシー)
さいごに
いかがでしたでしょうか。今回はInstagram広告について、最低限の情報をまとめました。
Instagram広告は、Facebook社が保有する膨大なデータによって、ターゲットを非常に細かく設定できることが魅力です。そして、Instagramのユーザーは現在、幅広い世代に広がっています。
そして、通常の投稿だけでなく、Instagram広告も世界観が大切です。例えば、広告はとてもおしゃれで印象的な画像なのに、リンク先がそのおしゃれな雰囲気とは大きくかけ離れてしまっては意味がありません。逆に、いかにも広告といったような、画像にただテキストを載せただけというのも、Instagramの特徴を活かせていないケースと言えます。
つまり、広告を出稿するなら、その広告に使用する写真や動画も、ユーザーの獲得の非常に大きなカギとなります。
このブログが、Instagram広告を検討している方の参考になれば幸いです。
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