Instagramをビジネス活用する前に必要な「7つの準備」
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- カテゴリー : Instagram
今回は、Instagramを使って営業活動を始める前に必要な準備についてお伝えしていきます。意外と見落としているポイントがあるかと思いますので、改めて一つ一つ確認してみてください。
Contents
アカウントを「ビジネスプロフィール」にしよう
まず、「名前」と「ユーザーネーム」について解説します。
これはプロフィールページに表示されるのはもちろん、人の投稿にいいねをしたり、ストーリーズを閲覧したりした際にも表示されます。
ユーザーネームに使えるのはローマ字だけです。画面の一番上にある「rocinc_official」がユーザーネームです。
これを使ってユーザーが検索する場合も多いので、誰でも検索しやすいものに設定しておきましょう。他のSNSでのユーザーネームがすでに浸透している場合、それと同じにするのもおすすめです。
名前については、会社のアカウントなら会社名、ブランドのアカウントならブランド名というのが通常です。「ロックン(株式会社ROC公式キャラクター)」がそれに当たります。「SNSのことなら株式会社ROC」など、自身を表現する言葉などを付け加えるのもよいでしょう。
次に、アカウントについてです。
Instagramには、「個人用アカウント」と「ビジネスプロフィール」があります。アカウントを作成した段階では、自動的に個人用アカウントになっているはずです。ビジネスとして活用していく場合は、「設定」からビジネスプロフィールに切り替える必要があります。
ちなみに、先々に広告を打つことやショッピング機能を申請することなどを考えると、Facebookページはあった方がよいと言えます。Instagramアカウントをビジネスプロフィールにする際にも、Facebookページと連携させるか確認があるので、事前にFacebookページを作成しておくことをおすすめします(現在の仕様上、Facebookページがなくてもビジネスプロフィールに切り替えることは可能です)。
アカウントをビジネスプロフィールに切り替えると、次のようなメリットがあります。
②インサイトを見ることができる
③電話・メール・道順などのアクションボタンをプロフィールページに設置できる
広告とは、Instagram広告のことです。詳細はここでは省略しますが、関連記事をご確認ください。
(関連記事:広告初心者でもよく分かる!Instagram広告の基本まとめ)
インサイトとは、自分のアカウントのフォロワーの性別、年齢、地域、アクセスの時間帯など、Instagramをマーケティングに活用するために必要な情報を見ることができる機能です。
電話などのアクションボタンの設置については、ユーザーからすると非常に便利な機能です。「このお店を予約したい」「この会社に問い合わせたい」と思ったときに、これがあることですぐにアクションを起こすことができるので、必ず活用すべきです。
反対に、ビジネスプロフィールに切り替えるとできなくなることも挙げておきます。それは、非公開アカウントでの使用ができなくなる点です。ビジネスプロフィールに切り替えると、必ず誰でも見ることができる公開アカウントで運用することになります。
なお、個人用アカウントへ戻したくなった場合は、簡単に戻すことができます。
Facebook社によると、80%のInstagramユーザーが、ビジネスアカウントをフォローしているというデータが公表されています。便利なビジネスプロフィールは、必ず活用していきましょう。
では次に、ターゲットの考え方について説明します。
「営業相手」は誰なのかを明確にしよう
Instagramを使った営業活動において必須なのは、「営業相手=ターゲット」を明確にすることです。
ユーザーが自分のアカウントに訪問してくれたとき、「このアカウントは自分のために発信してくれているな」と思ってもらえなければ、フォローには至りません。そのためには、対象を絞り込んで、その相手(ターゲット)のために投稿をする必要があるのです。
実際、いろいろな写真を投稿していて、誰に何を伝えたいのかが分からないアカウントをよく見かけます。1つのアカウントに複数の内容を詰め込みすぎるのは、Instagramの世界においておすすめしません。
商品やサービスのターゲットが複数に分かれるような場合があるかもしれません。その際は、ターゲットごとにアカウントを分けて運用することも検討しましょう。
現在のInstagramでは、ひとつのアプリで5つまで同時にログインできるので、複数アカウントを持っていても簡単に切り替えが可能です。ただし、1つのアカウントでは、1つのターゲットに絞り込んで投稿するという意識を持って運用してください。
それではここで、実際にターゲットの設定をしてみます。具体的に設定するべき項目としては、次のようなものがあります。
・性別
・出身地
・居住地
・家族構成
・職業や役職
・収入
・起床時間や就寝時間
・食事の時間
・勤務時間や曜日
・通勤方法
・インターネット環境 など
ターゲットのイメージを具体的に持てていると、Instagramでの投稿や広告出稿の際に、ブレない運用を行うことができます。
例えば10代女性がターゲットの場合と、40代女性がターゲットの場合とでは、写真の雰囲気や文章の表現が変わってきます。自分のそのときの気分など自分軸ではなく、「ここで設定したターゲット像がどう感じるのか」を基準として判断しましょう。
作成したターゲット像に、仮の名前を付けることもおすすめしています。ターゲットを実在する人として認識できると、投稿の際にその人物を思い浮かべながら写真を選んだり、文章を書いたりすることができるからです。
ここで挙げた項目はあくまで一例ですが、可能であればより細かく設定してみてください。
3つの「見本アカウント」からアカウントのテーマを決めよう
続いての準備は、アカウントのテーマを決めるということです。
そのためには、参考にする見本アカウントを選ぶ必要があります。
Instagramは他のSNSとは異なり、過去に投稿した写真や動画のカバー画像が、プロフィールページに一覧で表示されます。プロフィールページはその企業のカタログともいえる存在なのです。
そしてユーザーは、そのプロフィールページの世界観や雰囲気で、フォローするかしないかを決めています。
プロフィールページの世界観が統一されているアカウントは、写真の質もよく、文章やハッシュタグにもこだわって運用されていることがほとんど。
自社のアカウントを運用する前には、他のInstagramアカウントのプロフィールページを見てみてください。そして、「こんな世界観を自社でも表現したい」「こんな雰囲気が自社の商品に合っている」と思えるInstagramアカウントを、3つ探してピックアップしましょう。
ご自身の商品やサービスの世界観に合った雰囲気を持つアカウントを見つけること。そして、その世界観・雰囲気に近づくように、自分のプロフィールページを作っていきましょう。
次に、プロフィール文の準備です。
プロフィール文は「共感につながるか」を意識しよう
次に必要なのは、プロフィール文の準備です。
そもそもSNSは、それ自体が「共感」によって繋がっていくツールです。「店舗が自分の家の近くだ」「自分と趣味が合う世界観だ」「自分と同じ年齢だ」など、共感できるポイントが多いほど、フォローしてもらえる可能性が高まります。
Instagramのプロフィールページは、フォローする際に必ず見られる場所。そこに表示される写真や文章は、「共感」という観点でとても重要です。プロフィールの自己紹介欄に入れるべき具体的な事項としては、次のようなものがあります。
・誰に何をしている会社やお店なのか
・今プッシュしたいこと(キャンペーンやイベントなど)
・ユーザーの投稿時に付けてほしいハッシュタグ など
Instagramのプロフィール文は150文字までです。上記の項目の中から、優先順位をつけてプロフィール文章を作りましょう。
ちなみに、プロフィール文はいつでも変更できます。季節や販促時期などに合わせた情報に変更していくのもよいでしょう。
「入口商品のURL」を記載しよう
Instagramのプロフィールページには、URLを登録して外部サイトへのリンクを貼ることができます。
原則として、Instagramの通常投稿やストーリーズ投稿では、URLを掲載してもリンク化しません。そのため、直接リンクが可能なURLを貼ることができるプロフィールページは、とても重要です。
その唯一設定できるURLとして、次のような入口商品に誘導するためのURLが適切と言えます。自分のアカウントに興味を持ったユーザーが、スムーズに入口商品の検討に進むことができるURLを設定しておくのがベストです。
・サンプルを請求できるURL
・入口商品も兼ねたイベントの案内ページに誘導するURL
他には、Instagramの次のステップとなるツールに誘導することもおすすめです。例えば、追客やリピートに誘導することを得意とする「LINE公式アカウント」や、自社の「公式アプリ」などです。
こうして、見込み客のユーザーの立場になり、Instagramからの導線を常に意識してURLを設定します。次にハイライトについてお伝えします。
様々なことができる「ハイライト」も使ってみよう
ハイライトとは、本来24時間で消えるはずのストーリーズを、プロフィールページに常時表示させておける機能です。ハイライトを使えば、24時間以上経っていても、ストーリーズの投稿をプロフィールページの目立つ場所に残しておけるのです。
活用方法としては、次のようなものが挙げられます。
2. 現行の商品ラインナップをまとめる
3. 定期的に開催されるイベントの報告をまとめる
4. メディア出演実績をまとめる など
これらはほんの一例です。他にも雑誌風に表紙から内容まで作り込んでハイライトに設定する前提でストーリーズにアップするなど、上手に活用しているユーザーも多いです。ぜひ、自社アカウントに合う活用法を見つけてみてください。
最後は、プロフィール画像についてです。
「プロフィール画像」は色合いを意識する
ユーザーが、何かを探す目的があってInstagramを開く場合、フィードではなく検索画面で検索を行うことになります。Instagramユーザーがフィードを見るときというのは、特に目的はないことが多いです。
つまり、フィード上で投稿を読むか読まないかを判断するのは、ほんの一瞬なのです。
自分の投稿に目を留めてもらうには、写真や文章の質や内容にこだわることは言うまでもありません。それ以外に、「あ!あのアカウントだ」「あのお店の投稿だ!」と、どのアカウントによる投稿なのかが、瞬時にわかるようにしておく必要があります。
そこで役に立つのが、プロフィール画像です。
プロフィール画像は、フィード上で表示される面積が小さく、ロゴや顔の細かい部分まではわかりません。ユーザーは、画像の色合いや雰囲気によって、アカウントを判別しているのです。なので、プロフィール画像には多くの情報を盛り込む必要はありません。分かりやすいテーマカラーや、ワンポイントでそれとわかる要素を入れ込むことが重要です。
なお、一度プロフィール画像を設定したら、頻繁に変更することは避けてください。プロフィール画像でユーザーに認知されるようになるには、継続的に使用することが重要だからです。プロフィール画像を変更してしまうと、せっかく認識されていたアカウントの存在が更新されてしまうことにもなりかねません。
また、Instagramのプロフィール画像は、Facebook、Twitter、LINE公式アカウントなど、他のSNSと同じ画像に設定しておきましょう。他のSNSアカウントと同じにしておけば、それらのSNSで既にフォローされているユーザーが検索したときにもわかりやすくなります。また、フォローをしてもらえるきっかけにもなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか? すでにビジネス活用されていても、うっかり見落としていた箇所や、気に留めていなかったポイントはありませんでしたか?
今回のブログが、「何も準備せず、とりあえず始めてしまった……」という方の参考になれば幸いです。
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